今年のオークスは何と言っても白毛馬ソダシの無敗2冠達成になるかに注目が集まるところ。血統から不安視されていた高速決着にも対応し、桜花賞はレコード勝ちと強さを見せつけた。2着のサトノレイナスがダービーに向かうことでより2冠への道は開けたように見える。ポイントは初の2400mをこなせるかどうかだろう。また馬場状態に注意したいところ。過去10年良馬場で行われてきたが、今年は例年より3週間早く梅雨入りが発表されており、重馬場で行われる可能性も十分ありそう。過去のデータと馬場状態も含めて予想していきたいところ。
オークス2021予想~過去データ分析~
先週までの高速馬場から上述の通り梅雨入りの影響で重馬場での開催の可能性が高くなりそうで、よりスタミナの問われるレースとなりそう。何と言ってもほとんどの馬が初となる2400mの距離がポイントになり、過去レース・血統面などから適性を探っていきたい。
人気馬の成績⇒1,2人気は信頼度高、1人気は5年連続勝利中
人気別成績では、1番人気は【5-2-1-2】でここ5年連続勝利中で複勝率も8割と信頼できる。2人気も【1-2-4-3】と勝利は1回だが、複勝率は1人気と差のない7割を誇っておりこちらもそこそこ信頼できる。
ローテーション⇒桜花賞組が中心もフローラS、忘れな草賞組にも注意
過去10年で3着以内に入った馬のうち、前走桜花賞組が30頭中16頭を占めており、やはり中心。次点はフローラS組でこちらも30頭中8頭とそこそこの成績。その他で注目したいのは忘れな草賞組。過去10年で3勝(ラヴズオンリーユー(2019)、ミッキークイーン(2015)、エリンコート(2011))しており注意が必要。今年はステラリアが該当。
脚質⇒中団からの差し馬の勝利が目立つ、逃げ馬は不振
過去10年で見ると逃げ0勝、先行3勝、差し4勝、追い込み3勝と逃げ馬には厳しく中団からの差し馬が優勢。ラスト3ハロンのキレが求められるが、今年は馬場が渋れば先行馬に穴馬を見出すのもありかも。
血統⇒万能ディープ産駒
過去10年で4勝をあげており、2着にも4頭来ているディープインパクト産駒は要注目。今年はアカイトリノムスメ、エンスージアズム、パープルレディーの3頭が出走する。
2400m適性〇馬
ステラリア
母ポリネイターは英G2勝ち馬。その父モティヴェイターは英ダービー(2400m)馬でその父モンジューからもスタミナ豊富な系統。サドラーズウェルズ系はオークス好走馬を多く出しており、過去のレースぶりを見ても1600mのクイーンCでは忙しく、距離が伸びた忘れな草賞で良さが出たように2400mへの適性は高そう。
パープルレディー
出走メンバーの中で唯一2400mでの勝利実績がある馬。血統的には、母メリッサは北九州記念の勝ち馬で短距離志向が強く、全兄のカツジやミッキーグローリーもマイラーだが、この馬は母父ホワイトマズルや母母父トニービンが強く出ており長距離適性は高そう。
ユーバーレーベン
父ゴールドシップの産駒はスタミナ豊富な馬が多く、また母系も中距離馬が多いことからマイルよりは明らかに距離が伸びて良いタイプ。重馬場適性もあり舞台はかなり向きそう。近3走は馬体を減らし続けており、前走フローラSではついにデビュー時よりも減らしてしまったので、馬体重には注意したい。
2400m適性×馬
ストライプ
血統的には父ルーラーシップ、母グレイスフラワーも中距離馬で距離はこなせそうだが、母父ダイワメジャーの血が強く出ているのかこの馬は1400mで行きたがるぐらいのスピードがあり、1600mよりも1400mの方が合っている印象から距離2400mはどうか。
ファインルージュ
桜花賞3着は走破時計を考えてもかなり優秀。血統面では、母パシオンルージュは短距離馬、母父ボストンハーバーも短距離志向が強く、1200mでデビューさせているようにマイルぐらいまでが一番合っているという印象で距離延長は歓迎できなさそう。
今年のメンバーで注目馬は・・・
ソダシ
これまで5戦5勝で、札幌の洋芝での勝利から前走の桜花賞での超絶レコードでの勝利など、どんな競馬にも対応できるタイプ。血統的に2400mはやや長い印象もありますが、レースセンスでカバーできそう。馬場も母系はダートもこなせる系統で重馬場でもこなせそう。最大のライバルサトノレイナスがいないここは2冠の可能性も十分に秘めていると思います。
アールドヴィーヴル
前走は高速決着の中でも5着確保できた点は評価できる。新馬の内容から重馬場はこなせ、距離も持ちそうなタイプ。課題は東京への輸送だろう。馬体を維持できれば(できれば増えてほしい)重い印を考えたいところ。
アカイトリノムスメ
前走は高速決着の中、4着と力のある所を見せた。今回出走する馬が多く出ていたクイーンCでも勝利しており3勝をあげる得意東京コースに替わるのはプラス。父ディープインパクト、母に3冠馬アパパネの血統からも距離2400mはこなせそうでルメールJ騎乗なら評価せざるを得ない。
ウインアグライア
ウイン×和田竜Jは去年の3着馬ウインマイティーと同じ組み合わせ。この馬は重馬場の若駒Sで牡馬相手に勝利しており、距離もこなせそうなだけに馬場が悪くなれば注目。
ユーバーレーベン
阪神JFは出遅れて大外を回りながら、ソダシ、サトノレイナスと差のない内容。距離が伸びて良いタイプで馬場も問わないことから、馬体さえ戻っていれば必ずおさえておきたい実力馬。

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