- プロフィール
- 届かなかったダービーへの夢
- 凱旋門賞勝利へ最も近づいた日本人ジョッキー
- 数々の名馬との出会い
- 最後に~調教師になってからの夢~
プロフィール
【生年月日】1969年3月19日(51歳)※2021年3月1日時点
【出身地】北海道
【血液型】A型
【身長/体重】162cm/51kg
【平地初騎乗日】1987年3月1日
【通算成績】21183戦2541勝
【G1勝利数】26勝
【主な乗り馬】エルコンドルパサー、マンハッタンカフェ、アパパネ、フェノーメノなど
届かなかったダービーへの夢
ダービーには25回挑戦し、2着と3着がそれぞれ2回と届かなかった。特にフェノーメノで挑んだ2012年はハナ差でディープブリランテに敗れて、「悔しすぎて何も言いたくない」と残した。同期の武豊Jについて語ったインタビューでも「自分は何回やっつけられても負けたくないという気持ちでやってきた」と語っており、負けたくないという気持ちの強いジョッキーだった。ダービーの忘れ物は調教師になってから叶えてほしいと願うばかりである。
凱旋門賞勝利へ最も近づいた日本人ジョッキー
日本馬の凱旋門賞勝利は未だに果たされていないが、2着は過去に4回ある。
そのうち、2回が蛯名正義だ。残りの2回はオルフェーヴルで騎乗はともにスミヨンJだった。つまり、日本人で最も勝利に近づいた男である。2010年のナカヤマフェスタは10人気の低評価ながら、勝ち馬ワークフォースとアタマ差2着だった。エルコンドルパサーでは、フランスのG1サンクルー大賞を制しており、海外にも名を馳せた日本人ジョッキーの1人である。
数々の名馬との出会い
・エルコンドルパサー

蛯名騎手といえばこの馬を思い浮かべる人も多いだろう。凱旋門賞2着、サンクルー大賞1着、ジャパンカップ1着など数々の功績を残した。凱旋門賞はモンジューと1/2馬身差の2着で当時の日本馬で最先着し、日本馬のレベルの高さを証明した。ジャパンカップではスペシャルウィークやエアグルーヴなど数々の名馬が出走したレースで2馬身以上の着差をつける完勝でこの馬の強さを世にしらしめた。
・アパパネ

牝馬3冠を達成した思い出に残る名馬。特にオークスはサンテミリオンとG1史上初の同着というドラマを残した。サンテミリオンに騎乗する横山典Jとの叩き合いはJRA史上に残る名場面の1シーンと言ってもいいだろう。アパパネとは牝馬3冠の他にも、阪神ジュベナイルF、ヴィクトリアマイルも制し、計5勝のG1勝利を果たした。調教師になってアパパネの子でダービー制覇などとなればこんな素晴らしいドラマはないだろう。
・フェノーメノ

先ほども書いたように、悲願のダービー制覇へ最も迫った馬。ダービーは勝てなかったが、天皇賞春2連覇という素晴らしい成績を残した。種牡馬となっているので、今後フェノーメノ産駒でのダービー挑戦というのも見てみたいものである。
最後に~調教師になってからの夢~
同期の武豊Jが語ったように、「蛯名厩舎の馬で凱旋門賞を勝ちたい」この夢をぜひとも叶えてほしいものである。調教師としての今後の活躍に期待しております。