今年の安田記念のポイントは高速馬場への適性だろう。今開催の東京マイルG1のNHKマイルカップ、ヴィクトリアマイルはいずれも1分31秒台での決着となっており、おそらく安田記念も高速決着が見込まれます。ということで過去のレースぶりや血統などから適性を中心に見ていきたいと思います。今回は全頭評価の前編になります。
インディチャンプ 牡6 58.0 福永 B
マイルG1の成績は(2,1,1,0)とパーフェクト戦績で実績は申し分なし。叩き良化型でG1に向けておつりを残した仕上げで臨む前哨戦では取りこぼしも多いが、勝負仕上げで挑むG1では毎度パフォーマンスを上げてくる馬。2年前の安田記念は好時計で走っており、高速馬場への適性も申し分なし。折り合いを欠く所があるので1200mからの臨戦と、内枠巧者だけに外枠を引いた場合には少し不安はある。
カテドラル 牡5 58.0 田辺 D
折り合い面に不安があるだけに、戦績にムラがあるが、能力はある馬。ここもおそらく折り合いを重視して後方からの競馬となりそうで、今の高速馬場でこのメンバー相手では苦戦を強いられそう。
カデナ 牡7 58.0 武豊 E
これまでの戦績からも平坦小回りの2000mがベストの馬。ここは、久々の1600mで、不得意な東京コースで高速馬場となれば軽視したいところ。
カラテ 牡5 58.0 菅原明 D
前走東京新聞杯は、初重賞挑戦で良馬場東京コースということで軽視したが、激走されてしまった馬。近3走を見る限り本格化した印象だが、蹄不安がありダービー卿CTを回避した影響が残っているのか一週前追い切りは前走時の方が動きがよく見えたので、最終追い切り次第ですが軽視したいところです。
ギベオン 牡6 58.0 西村淳 D
近走を見る限り復調してきており、一週前追い切りでも好時計を出しており状態面の不安はなさそう。左回りに替わるのはプラスだが、高速馬場への適性という面では1枚落ちるか。
グランアレグリア 牝5 56.0 ルメール A
マイルでは無類の強さを誇り、状態面さえまともならこのメンバーでも1枚抜けた存在。中間に爪を痛めたことで、どの程度の状態で臨んでくるかがだけが焦点だろう。
ケイデンスコール 牡5 58.0 岩田康 B
ここにきて、苦手右回りで2連続好走しており、前走は展開が向いたとはいえ高速決着にも対応。近親にバランスオブゲーム(7歳で重賞勝ち)、フェイムゲーム(8歳で重賞勝ち)などがいるオク手の血統で充実期に入った今なら得意の左回りで一角崩しもあると見ます。
サリオス 牡4 58.0 松山 B
前走大阪杯は不向きな馬場に加え荒れた内を回る厳しい競馬となり見直し可能。2走前のマイルチャンピオンシップも大外枠から出遅れる不利があり、完璧に乗られたインディチャンプとパフォーマンス的には差がなかったと見たい。パワー型のタイプで切れ味勝負となると分が悪いですが、ペースが流れて持続力が問われる展開になれば持ち味を発揮できそう。あとは、状態面がカギだろう。

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