今週はヴィクトリアマイル。良馬場でまともに走られればグランアレグリアに叶う馬はいないと思いますが、何が起こるのか分からないのが競馬なので、過去データを分析しながら穴馬を探していきたいと思います。
ヴィクトリアマイル2021予想~過去データ分析~
先週のNHKマイルカップの勝ち時計は1分31秒6、3勝クラスの湘南Sの勝ち時計の1分32秒0とかなりの高速決着。今週からBコースに替わり、週中も特に雨が降る予報もなく、近2年を見ても今年も1分30秒台の決着となりそうで、レコード決着となる可能性も十分にありそう。そこで予想のポイントは高速馬場への適性を重視して考えたいと思います。
人気馬の成績⇒比較的波乱要素アリ、過去にはG1史上最高額払い戻しも
人気別成績では、1番人気は【3-3-0-4】で連対率6割とそこそこの成績。6人気以下の馬も過去10年で30頭中13頭馬券に絡んでおり、見逃せない。また、リピーターの活躍も多い。【例:ノームコア(19年1着、20年3着)、ジュールポレール(17年3着、18年1着)、ストレイトガール(14年3着、15,16年1着)等】
ローテーション⇒過去10年で阪神牝馬S組4勝、中山牝馬S組2勝
過去10年で最多勝利は、前走阪神牝馬S組で【4-4-4-59】。出走頭数も多いものの、過去10年で12頭が馬券に絡んでおり注意。特に距離が1400mから1600mで行われるようになった2016年以降で見ると、15頭中9頭がこの組で再注目ローテ。
脚質⇒先行・差し有利、逃げ・追い込みは不利
過去10年で見ると逃げ1勝、先行4勝、差し5勝と逃げ馬には厳しく好位或いは中団からの差し馬が狙い目。今年は高速決着濃厚だけに、ある程度前目の位置からキレのある脚を使える馬が有利になりそう。
今年のメンバーで注目馬は・・・
グランアレグリア
前走は初の2000mに加え、苦手な重馬場での競馬となりやむなしの敗戦。昨年のG1の3勝はどれもインパクト大の勝ち方で牝馬同士で東京マイル舞台なら負けられないところ。
サウンドキアラ
昨秋以降低迷に陥っている印象だが、徐々に復調してきており実績上位で持ち時計もナンバー1。昨年もアーモンドアイには歯が立たなかったものの、大外枠から高速決着に対応して2着の実力は確か。前走1200mを使ったことが刺激になり、集中力が続けば。1週前追切は52.1-12.8でしまいは少しかかったものの好時計を出しており、最終追い切りの動きと枠順次第では重い印を考えています。
マルターズディオサ
前走は落鉄の影響もありながら、勝ち馬から0.4秒差と差のない競馬。本質的にはマイラーで、距離の長いオークスや秋華賞の敗戦は仕方なし。母系はダート血統で高速馬場への適性に不安はあるが、1400mでも先行できるスピードがあり、好位差しができるイメージのあるこの馬は抑えておきたい。
その他有力馬について
レシステンシア
ダイワメジャー産駒らしく切れはないが、ハイペースで飛ばしても簡単には止まらない馬。ここも勝ち切るのは難しそうだが安定して走ってはきそう。3歳時のNHKマイルカップでは重馬場桜花賞激走後でパフォーマンスを下げたように、重馬場高松宮記念激走後の疲労残りが心配。
デゼル
前走阪神牝馬ステークスは賞金を加算したいレースでもあり、叩き台という意味合いよりも勝ちにいくレースをしたという印象。阪神牝馬組の好走が目立つレースだが、叩き台としていた馬の好走が目立ち、今年4戦目で疲労残りは心配。スイートピーステークスも異次元の上がり32.5秒の脚を使ったものの、スローペースの恩恵が大きかったものでハイペース必至のここは追走の不安と位置を取りにいったとしても速い上がりを使えるかどうかは疑問もあり、人気を考えると重い印までは…。
マジックキャッスル
前走は詰まる不利がありながら、デゼルとタイム差無しでパフォーマンスとしてはむしろ上だったか。東京マイルは向く条件で、あとは前走14㌔減らした馬体を戻せていれば当然相手候補の上位に入ってくる馬。
テルツェット
近親にリアルスティールやラヴズオンリーユーなどがいる良血馬で、ディープインパクト産駒でもあり高速決着はもってこいだろう。かかる癖があるのでG1でペースが流れる点もプラスになりそう。ただ、ほぼ毎レース出遅れており、高速決着濃厚のここでの出遅れは致命的になるので、軸にはしづらい。スタートさえ出れば馬券内に来る確率の高い素質馬と見ていますが…。

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